“moonshine”

“moonshine”

2016.12.08, 12.10, 12.11

art & river bankの“テント村#06”に参加。
今回の私たちのテントは、お酒にまつわるさまざまなことがテーマ。
古今東西の酒場のスタイルや歴史、密造酒、禁酒法、酒税に宗教・・・・そんなことを皆さんと語らう場として、会期中にbar“moonshine”を開店。

用意したお酒は5種類。
そのうちの2つ、和ハーブ(菊の花、柚、生姜、シナモン)で作ったお屠蘇と蜂蜜酒(ミード)は手作りに挑戦してみました。お屠蘇はふるまい酒とさせてもらいましたが、残念ながら蜂蜜酒は失敗。barでは市販のものを用意。

それぞれのお酒の由来などを説明しながら3回のbar“moonshine”をオープンしました。

青酎(芋・麦)
東京都青ヶ島村で製造されている焼酎。かつて伊豆諸島青ヶ島は交通の便が非常に悪い為、税務官吏が島を訪れることにより得られる酒税よりも、往復にかかる費用の方が多かったことから、密造酒がお目こぼし(野放し)されていた・・・というストーリーのある焼酎。

どぶろく(秋田)
どぶろく(濁酒)は清酒発生以前の米を使った素朴な酒類。日本では1899年から自家製造が禁止されていたが、「どぶろく王国」と呼ばれる秋田県内では、「しろうま」「ふくろう」などの隠語を使いひそかに造られ続けてきた。秋田県はどぶろく造りが認められていなかった昭和初期、に密造の年間摘発数が全国の3割を占めたとの逸話もある。

マッコリ
マッコリは米を主原料とする朝鮮半島の伝統の酒の一種。語源は「マッ+コルダ」、粗雑に+濾す、という朝鮮語から来ており、「粗く濾した酒」という意味。その見かけから「濁酒」(タクチュ)、「滓酒」(ジェチュ)と呼ばれる他に、昔は農作業をしながら水代わりに飲まれていたことから「農酒」(ノンジュ)と呼んだり、家ごとに自家醸造し振舞われていたことから、「家醸酒」(カヤンジュ)とも呼ばれている。

蜂蜜酒(ミード)
蜂蜜を原料とする醸造酒。英語: mead、フランス語: hydromel、ドイツ語: Met、ポーランド語: miód、スウェーデン語: mjöd等々国によって呼称が異なる。ワインなどよりも古く、一万年以上前からあったとされる人類最古の酒。水と蜂蜜を混ぜて放置しておくと自然にアルコールになることから、発祥は人類がホップやブドウに出合う前の旧石器時代にまで遡るといわれている。

お屠蘇
お屠蘇(おとそ)とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒。「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという説や、悪鬼を屠り魂を蘇生させるという説など、異なる解釈がいくつかある。数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤酒・日本酒。みりんなどに浸して作る。小・中・大の三種の盃に注がれ「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、元日の朝、年少の者から年長の者への順に呑む。