“ramadan 2018”

“ramadan 2018”

2018.05.26

2015年に行った企画「イスラム教の教義の一つである“ラマダン”を1日経験してみる」の第2回目を企画。

この企画は、世界中のイスラム教徒と同じように、日の出から日没までの1日断食を行った後、イフタール(日没後の食事)を皆で囲むという体験を通して、イスラム教やイスラム文化を、宗教や政治などの観点からではなく、まずはより生活に近い部分から意識して考えてみようという試みです。
信仰、文化、風土、政治、民族などの違いによる価値観の相異が生じるのはごく当たり前のこと。しかし、文化や生活習慣の背景にあるものを想像してみることで、理解し共感できるものを見つけられるのではないかと考えます。
1回目と同じく、参加者には事前にインストラクションを送付し、日の出から1日断食をスタート。そして、イスラム教が定めた禁止行為に加え、新たに一つ、自分の日常の行動や生活に制限を課すことを考えてもらい、それらを含め1日過ごしてもらうことでオリジナルのラマダンを創造し経験してもらいました。

2018年5月26日の日没時刻18時47分にart & river bankに集合。
こちらで当日調理し準備したイフタールの食卓を囲みながら、ラマダンを経験してみたことの感想、1日どんな事を考え過ごしたか、制限した内容などを話し食事をともにしました。今回は前回のラマダン企画に参加した方もいたので、初参加の時とは感想もだいぶ異なり、制限内容にも工夫(?)がなされていました。
また、私たちが用意したイフタールの料理について、レシピや当日の準備の様子などもお話しました。実は毎回一番苦労するのはこの準備。火を使う調理もするので、気温しだいでは暑さも堪えますが、日没まで味見が出来ないので、果たして振る舞えるものに仕上がるのか、いつも最後の味付けの調整まで不安感満載・・・。みなさんにそんなお話も披露しながら、今回の1日ラマダン企画も無事なごやかに終了出来ました。

イフタール・メニュー
・ドライデーツ (ナツメヤシの実)
・ムタッバル(焼きナスと練りゴマのディップ)
・バガリール(モロッコの薄いパンケーキ)
・メルジメッキ・チョルバス(赤レンズ豆と人参と玉ねぎのスープ)
・チョバン・サラタス(羊飼いのサラダ・・・トマト、きゅうり、たまねぎ、青唐、卵、ディル、オリーブetc)
・羊肉のドルマ(ピーマンに羊肉、米を詰めてトマトスープで煮たもの)